第5回 徘徊をする方への対応方法

ページID1005103  更新日 2022年1月5日

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徘徊と本人の気持ち

認知症の方の中には、家の内外をたえず歩き回るといった行動がみられることがあります。
何の意味もなく歩き回っていると思われがちですが、本人にとっては目的があって歩いている場合が多いものです。
家の中であれば、自分の部屋が分からなくなり、部屋を探しているのかもしれません。
外に出かけてしまうのであれば、今いるところが自分の家ではないと感じ、落ち着かず外に出かけてしまう、自分の家を探しに出かけてしまうのかもしれません。

対応方法

徘徊がみられたときには、まず驚かせないよう優しく接し、なぜ動きまわるのか、出ていこうとするのか等その理由をたずねてみて下さい。理由が分かれば、対応方法の糸口になります。

1.無理に止めることは逆効果

動きまわったり外へ出たがったりしている方を無理に止めようとしても逆効果です。横に並んでしばらく一緒に歩き、頃合をみて「少し休みましょう」等と声をかけるとよい場合があります。

2.日中に体を動かす

日中はなるべく身体を動かすように日課を作ったり、散歩をしたりすることで、夜間の徘徊の減らせる場合もあります。

交通事故や発見への対策

徘徊をしている間には、交通事故の危険や帰ってこれなくなる危険等、様々な危険が伴いますので、対策をとっておくことが重要です。

1.交通事故対策

服装は明るめの色を選び、車から発見しやすいようにしておきましょう。コートやジャケット、パーカー類は、特に明るい色を選んでおくとよいでしょう。また、夜間の徘徊に備え、服や靴に反射素材を付けておくとよいでしょう。

2.発見への対策

服の裏や靴の側面に、氏名・連絡先を書いておいたり、財布や定期入れに連絡先を書いた物を入れておくことが大切です。また、ひたちなか市では、GPS端末の貸出を行っていますので、本人が日頃持ち歩くものの中に入れておくことも有効です。

地域で見守る

徘徊は、家族の負担が大きくなりがちです。周りに迷惑がかかると思い込まないで、近所の方やよく行く商店、民生委員の方等、地域の方に徘徊があることを伝え、本人への声かけや、見つけた際の家族への連絡等、地域全体で見守るよう協力して頂くことが重要です。

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