第15回 認知症医療について
スムーズに受診するために
認知症は何科を受診すればいいのでしょうか。
認知症科という科はあまり聞きません。
病院を探す時には、「神経内科、精神科、心療内科、脳外科」がある病院へ相談すると良いでしょう。
また、最近では「もの忘れ外来」という専門外来も増えてきました。
さて、ここで注意点です。
認知症医療へと望む時は、かかりつけの先生に一度相談し、紹介して頂く事がポイントです。その後がスムーズに進みやすくなりますので、ぜひ相談を持ち掛けてみて下さい。
いざ、専門の科を受診するとなると、まずは「何型の認知症か?」を判断する事がスタートとなります。
認知症の型によって、生活上の注意点や治療方法が変わってきますので、その見極めに認知症専門の医師に相談する事が認知症医療の大切な第一歩となります。
認知症の型を鑑別する為に、病院ではどんな事が行われるのでしょうか?
多くは、医師との面談から始まります。
問診に加えて、簡単な認知機能検査や脳の画像検査(CTスキャン/MRIなど)、その他では血液検査などが行われます。それらの結果から、認知症の型と治療方針が決定していきま
す。
受診する際の心構えがあります。
医師に伝えたい事は 「いつ頃から、何が気になっていて、どんな事が起きたか?」 という様に 「時間の経過」 で情報をまとめておくと、医師とのやり取りがしやすくなります。
例えば
「いつも忘れて困ってるんです!」
↓
「6か月前くらいから最近忘れるな…と思っていたら、1~2か月位前から、牛乳ばかり買い込むようになってきたんです」
と伝えた方が専門職は判断がしやすいです。
とは言うものの、もし言えなくてもスタッフが質問してくれますので大丈夫です。
初めての受診の時は、多くのお話しを伺いながら治療方針を決定していく事になります。検査も含めると混み具合によっては半日かかってしまう事もあります。ご本人もご家族様も相当のエネルギーが必要になります。事前の準備をしておき、少しでも負担を軽くすることで、病院・病気と向き合いやすくなると思います。
最後に認知症の治療方針は、通常、数回の受診を経て決定します。薬の相性(体質による効きやすさ)など、服薬しながらその都度経過を確認していく事もありますので、本当に困り果てる前に、ゆとりを持って病院へ相談する事が大切になります。
より詳細な情報をご希望の際には、お住まいの地域を担当する地域包括支援センター(通称おとしより相談センター)へご連絡下さい。
認知症地域支援推進員は、電話相談・自宅訪問を行っております。
お気軽にお住まいの地域を担当する地域包括支援センターの認知症地域支援推進員にご相談ください。
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