第4回 同じ物を繰り返し買ってくる方への対応
本人の気持ち
認知症の方は、買い物をしたことを忘れてしまうことがあるため、同じ物を何回も買ってきてしまうことがあります。私達が「また同じ物を買ってきた?何で?」と思っても、認知症の方にとっては、同じ物を買ってきているという意識はありません。
しかし、同じ物を買ってきてしまうことに理由があることも考えられます。
例えば女性なら主婦だった頃を思い出し、家族の好きなメニューを考えたうえで買っているのかもしれません。
対応方法
1.叱ってはいけません
「どうして同じ物を買って来るの?ダメでしょ!!」「まだ沢山残っているでしょ!買ってこないで!!」「買い物に行かないで!!」と言われたとき、認知症の方はどんな気持ちでしょう。本人も忘れていることにショックを受け、不安になってしまいます。注意したくなる気持ちも解かりますが、叱っても何も解決しませんし、余計に症状が悪化してしまうこともあります。
2.買ってある物を示しておく
カレンダーや冷蔵庫、玄関の扉など、目に付く所に『○○は3つあります』『○○は買わない』等の張り紙をすると良いでしょう。初期の認知症の方であれば買ったことを思い出したり気付くことが出来ます。ただ、怒りっぽい方だと『これは嫌味か!!』等と怒る事もありますので注意してください。また、お店の方に事情を話して、対応してもらうのも1つの方法です。
3.気をそらす
地域の体操教室に参加したり、他の人と会話したり、趣味の活動を行うことで、買い物への執着を避けることができることがあります。
最後に
他人に家族や自分が認知症だということを知られたくないという気持ちもあると思います。
しかし、自分だけで抱え込まないでください。地域で支え合い全体で見守ることが大切です。
認知症地域支援推進員は、電話相談・自宅訪問を行っております。
お気軽にお住まいの地区を担当する地域包括支援センターの推進員にご相談ください。
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