第11回 人を間違える
原因と症状
脳の病変によって起こる記憶障害・見当識(自分が置かれている状況を認識する能力)障害が対人関係にも現れ、目の前にいるよく知っている人が誰であるかを認識できなくなります。
重度化すると、配偶者に「あなたはどなた様ですか」などと問う様になったり、子供を配偶者や親、兄弟だと思い込むといった「人物誤認」の症状も現れます。鏡に映る顔が自分であると認識できず、鏡の中の自分に話しかけるなどの「鏡現象」が出現することもありますが、自分であること自体が分からなくなっているわけではないと考えられています。
また、他人の表情から喜怒哀楽を感じ取る事も困難になってきます。周囲が気が付く前から、本人は何かおかしいと気が付いています。能力の低下を強く自覚し、密かに認知症に関する本で調べたりしている人もいます。自ら認知症を疑って将来に望みをなくし、うつ状態になる事もあります。
対応
本人に恥をかかせないよう、自信をなくすような言葉は避け、本人の尊厳を傷つけることがないようにする事が重要なサポートです。
対応としては、まず話を合わせるという対応が良いとされています。
もし相手の方とトラブル等になってしまったら、その場は本人には話を合わせて、後で相手の方に事情を説明しご理解頂くのが良いでしょう。
認知症地域支援推進員は、電話相談・自宅訪問を行っております。
お気軽にお住まいの地域を担当認知症地域支援推進員にご相談ください。
このページに関するお問い合わせ
高齢福祉課
〒312-8501 茨城県ひたちなか市東石川2丁目10番1号
代表電話:029-273-0111 内線:7231、7232、7233、7234
ファクス:029-354-6467
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。