第3回 何度も同じ話をする方への対応

ページID1005101  更新日 2022年1月28日

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認知症の方のご家族等は、認知症の方に同じ話を何度も言われる、質問をされるとストレスを感じてしまうこともあると思います。

何度も同じ話をするのは本人が話したことを忘れてしまうことが一番の原因ですが、まずは本人がどのような思いで話しているのかを理解することが大切です。

  1. 同じ質問・確認をする(「ご飯まだ」「何時に出かけるの」「これはどうやるの」等)
    認知症の方は、忘れてしまう事に対しての不安から、自分が安心するために、あるいは失敗をしないために、自分なりに何度も確認をしていると考えられます。
  2. 同じ訴えをする(「トイレに行きたい」「財布がなくなった。盗られた」等)
    自分の相手をしてもらえない寂しさや孤独感から、誰かと関わりたい、かまって欲しい、必要とされたいとの思いから出てくる言葉と考えられます。
  3. 同じ話題を繰り返す(「昔の話(子供の頃、仕事の事)」「楽しかった、嫌な思い出」等)
    自分の相手をしてくれているという嬉しさの中で、話題を一生懸命に探して話をしていると考えられます。

対応方法と心構え

対応方法としては、「毎回初めて聞いたかのように対応する」「にこやかに話を聴く」ことがよいと言われています。その時に対応する人の状況(心の余裕、体調)によっては、難しいことだと思いますが、5回程度は我慢して聴いてみて下さい。それ以上の時には、できるだけ本人を傷つけない様に伝えることや、話題を変える、その場から離れることも大切です。

また、同じ話をする認知症の方と接するときには、つぎのことを心掛けると対応の仕方も変わってきます。

  • 何度も同じ話をするのは忘れてしまう不安からで、家族を困らせようといった悪意からではなく、自分を見て欲しいとの思いがあるからです。
  • 本人は家族の反応、心の動き、対応時の表情、かける言葉、聴く姿勢等を見ています。もしかしたら家族が、本人に何度も同じ話を言わせているのかも知れません。

認知症による「物忘れ」は理解力の低下だけではなく、周囲の環境が影響している事も大きな原因の一つなので、大きな気持ちで見守って下さい。

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