プレコンセプションケアを知っていますか?
プレコンセプションケアとは
プレ(pre)は「~前の」、コンセプション(conception)は「妊娠・受胎」のことで、「妊娠前からの健康づくり」を意味します。つまり、プレコンセプションケアとは、若い男女が現在のからだの状態を知り、将来のライフプラン(妊娠や出産など)を考え、日々の生活や自分自身の健康に向き合うことです。自身が希望するライフプランを叶えるために、男女問わず取り組むことが重要となります。
プレコンセプションケアはなぜ大切なのか
リスクのある妊娠の増加
若い女性の痩せと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。自身の生活や健康と向き合い、妊娠前からリスクを減らしておくことが、健やかな妊娠・出産や生まれてくる赤ちゃんの健康にもつながります。
不妊の増加
生理不順や生理痛を放置していた、無理なダイエットをしていたなど、将来不妊の原因になることがあります。妊娠や出産に関する正しい知識を身につけ、行動し、将来の不妊のリスクを減らしましょう。
豊かな人生を送るために
こどもを持つ・持たないにかかわらず、プレコンセプションケアを実施することで、長い人生を豊かに送ることができるでしょう。
プレコンセプションケアは何をすれば良いの?
からだとこころの声をきちんと聴いて、5つのプレコンActionを、今日から始めましょう!
Action1 いまの自分を知ろう
- 男女の違いを理解します
- 多様性を受け入れます
- 妊娠と年齢の関係を理解します
- 適正体重を知ります(BMI値18.5〜24.9)
- 悩みがあるときに相談できる人や場所を作ります
- 基礎体温表をつけてみます(低温期と高温期の二層になっているか)
Action2 生活を整えよう
- 主食・副菜・主菜・乳製品・果物を意識してとります
- 150分/週運動します
- 葉酸の多い食品(いちご、枝豆)摂取を心がけます
- 危険ドラッグ・有害な薬品は避けます
- 禁煙しよう!受動喫煙を避けます
- アルコールを控えるようにします
- 妊娠を考えたらサプリメントなどによって、400μg /日の葉酸をとります
Action3 検査やワクチンを受けよう
- 感染症から自分を守ります(カップルで性感染症のチェックを受けます コンドームをつけます)
- 妊娠する前に必要なワクチンを接種します
- 年に一度は健康診断を受けます
- がんのチェックをします(子宮、乳房)
Action4 かかりつけ医を持とう
- かかりつけの婦人科医をつくります
- 月経について知ります
- 自分に合った避妊法を見つけよう
- 歯のケアをします
- 持病と妊娠について知ります(糖尿病、甲状腺機能異常、高血圧症など)
Action5 人生をデザインしてみよう
- 100歳までの人生をデザインします
- 定期的にプレコンノートを見直します
~妊娠・出産には適切な時期があります~
妊娠・出産・育児の可能性も含めてライフプランを考え、自分の健康状態やリスク因子を把握して、早めにケアを始めましょう。
女性の卵子は、加齢とともに質・量共に低下するため、自然に妊娠する力は 30 歳から下がり始めます。男性も同様に加齢とともに、妊娠率が低下します。
「いつでも子どもは持てる」と思いがちですが、女性の年齢が上がると、不妊治療を受けても、なかなか妊娠しないことが分かっています。
不妊は特別なことではなく、2022年に国内で実施された体外受精で生まれた子どもは、前年より7409人増の7万7206人で過去最多を更新し、生まれてきた子の9人に1人に相当します。
引用:こども家庭庁 知っていますか?男性のからだのこと、女性のからだのこと~健康で充実した人生のための基礎知識~
素敵な自分のためにプレコン・チェックシートをつけてみよう!
関連情報
- 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター(外部リンク)
- いばらき結婚・子育てポータルサイト(外部リンク)
- 茨城県助産師会(外部リンク)
- いばらき妊活・不妊オンライン相談(外部リンク)
- スマート保健相談室(外部リンク)
- 女性のからだサポートブック (PDF 5.0MB)
- ひたちなか市 不妊治療に関する相談
- ひたちなか市 不育症検査・治療費助成事業のご案内
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このページに関するお問い合わせ
子ども未来課
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