産後うつを知っていますか?
産後のママのこころの変化
出産してからの一時期は、気分が変わりやすく、イライラしたり、突然不安になったり、涙もろくなったり、心身の不調を感じることがあります。
出産後は、女性ホルモンであるエストロゲンが低下するなど、ホルモンバランスの急激な変化が起こります。いわゆる「マタニティ・ブルー」は、通常1~2週間で症状は治まりますが、2週間経っても改善せず症状が続く場合は、「産後うつ病」の可能性があります。「産後うつ病」は産後ママの約10%に見られます。
パパも同じくらいの頻度で産後うつになると言われています。
ママやご家族の方へ
~予防のためにできること~
- コミュニケーションをたくさんとりましょう
産後は子育てに追われ、ゆっくりと過ごす時間が少なくなります。
気持ちに余裕がなくなり、イライラしてしまうこともあるかもしれません。
コミュニケーションが不足すると、お互いの感情や考えが十分に共有されず、誤解やトラブルが生じやすくなります。
ご自身の気持ちや、相手にこうしてほしいなと思うことなどは、言葉で伝えるようにしましょう。
小さなことでも共有しておくことは大切です。
- 家事や育児分担について話し合いましょう
一人で家事・育児をこなすのは大変なことです。体力的にも精神的にも辛い状況が続くと、産後うつになる可能性が高くなります。
パパ、ママやパパのご両親などサポートしてくれる方の存在は、大きな安心感を与えてくれます。
どのようなことを誰に頼むのか、具体的に話し合っておきましょう。家族内での役割を共有しておくことは大切です。
母子健康手帳と一緒にお渡ししている「妊娠子育て応援BOOK(妊婦健診受診票の綴り)」には、「ひなっこガイド」という、誰にどのようなことを頼むのか書き込むページがあるので、そちらも活用してみてください。
産後、このような症状が続いていないか確認しましょう
- 涙が止まらなくなる
- イライラが治まらない
- 気持ちのアップダウンが強くなってしまう
- 悲しくてたまらない
- 疲れがとれない
- 一日中気分が沈む
- 母親としての資格がないと感じる
- 育児に自信が持てない
- 不眠または過眠傾向 など
~心配な時は早めに相談を~
「産後うつかもしれない」と思ったとき、あるいは周囲が気づいた時は、産婦人科の医師や助産師または保健師などにご相談ください。
産後うつ病は、早期に適切な治療を受ければ、早く良くなることが知られています。専門医の治療を受け、しっかりと心身の休息を取ることが大切です。
身近なご家族から見て辛そうな時、以前と違う様子がある時は相談や受診ができるようサポートしてください。
様々な相談の機会をご利用ください
- 産婦健康診査
産後2週間、1か月頃に、出産した医療機関等で実施しています。助産師や医師にご相談ください。
- 乳児家庭全戸訪問
育児の悩みやママ、パパの気持ちをお話しください。希望により、産後早期の訪問も行います。
- 養育支援訪問
必要な方に訪問支援を行っています。
- 母子保健相談
身体計測、保健・栄養・歯科相談を実施しています。(予約制)
生後3か月からご利用いただけます。
- 産後ケア事業
家族等から協力が得られず、心身の不調や育児不安等がある方を対象に、心身のケアや授乳指導・育児相談等が受けられる事業です。
詳細は下記をご確認ください。
このページに関するお問い合わせ
子ども未来課
〒312-8501 茨城県ひたちなか市東石川2丁目10番1号
代表電話:029-273-0111
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