市有形文化財(建造物)

ページID1006223  更新日 2022年1月24日

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69.旧會澤家住宅(きゅうあいざわけじゅうたく)

住宅の全景がわかる写真


旧會澤家住宅は、もとの部分は長倉村(現常陸大宮市)に山伏の家として建てられたと言われています。
1700年半ば頃に、この家のもとの部分を那珂市鴻巣に移築して「イタノマ」部などを増築、その後、1800年代半ば頃に土間部分が増築されました。現在は、国営ひたち海浜公園内に移築されています。
家は、3期にわたって造られているため、民家の様式としては一般的な曲り家ではなく、「逆曲り」という他に類を見ない形態であり、関東地方の民家としては規模が大きく、全体的にまとまりがあり、大変美しい民家と言えます。
旧會澤家住宅は、当初は山伏の家、移築後は医業を営んでいた、天狗党の乱の際に付けられた刀傷や槍の跡が家のあちらこちらに残っている、など地域の歴史との物語性もある他に例がない家です。

70.稲荷神社(四郎介稲荷神社)本殿及び拝殿(いなりじんじゃ(しろうすけいなりじんじゃ)ほんでんおよびはいでん)

稲荷神社の全景の写真


昇り龍と降り龍の彫刻がわかる写真


稲荷神社の大きな特徴としては、拝殿の四方に見事な彫刻が施されている点です。拝殿の海老虹梁部には躍動感あふれる「昇り龍」と「降り龍」、周りには、4匹の狐の伝説にちなんだであろうと思われる「狐」の彫刻が施されています。
彫工の名前や制作年も、軒札に「彫工 後藤梅甫徳清 明治9年 丙子 正月吉辰」とあり判明しています。後藤梅甫について、知られていることは数少ないが、江戸時代から明治にかけて関東地方で活躍した後藤流江戸彫りの流れを受け継ぐ彫師と思われます。他に、ひたちなか市内では、平磯の津神社拝殿の彫物も手掛けています。

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