市指定有形民俗文化財
37.車長持(くるまながもち)江戸時代前期
貞享(じょうきょう)3年(1686年)頃のもので、高さ110cm(センチメートル)、長さ175cm(センチメートル)、幅86cm(センチメートル)の総桐製です。上段が普通の長持形式で、下段は引出しになっています。さらに、その奥に隠し引出しを設け、工夫を凝らしています。また、運搬の利便を考えて、直径約30cm(センチメートル)の樫の車輪が付けられており、名前の由来にもなっています。嫁入りの際に、両側の金具に紅白の綱を付けて嫁入り先まで引いて行ったのでしょう。
38.ヤンサマチ使用馬具(やんさまちしようばぐ)江戸時代初期
ヤンサマチは、静神社(那珂市)の神輿の浜降り神事と、村松大神宮(東海村)及び酒列磯前神社に伝わる競馬の神事が統合され、これに旧那珂郡下33ヶ村(一説には48ヶ村)の鎮守社が参加して行われた壮大な春の大祭で、昭和4年を最後に中断しています。競馬は、村松大神宮下から阿字ケ浦まで約9km(キロメートル)の浜辺を、6頭の馬が走るものです。この競馬に使用した鞍(くら)3点と轡(くつわ)3点が、ひたちなか市高野(こうや)に保存されていました。鞍の1つには葵の紋がついており、もう1点には元和(げんな)8年(1622年)の記銘があります。
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