認知症
「認知症」とは?
「認知症」とはさまざまな原因により脳の機能が低下することで、記憶や判断力の障害などが起こり、社会生活や対人関係に支障が出て、日常生活がうまく行えなくなる「脳の病気」です。
年をとれば誰でも思い出したいことがすぐに思い出せなかったり、新しいことを覚えるのが難しくなったりしますが、例えば、朝ごはんのメニューを忘れてしまうのではなく、朝ごはんを食べたこと自体を忘れているなど、体験したこと自体を忘れてしまったり、物忘れの自覚がなかったりする場合は、認知症の可能性があります。
気になる方は、つぎの「認知症」早期発見のめやすを参考に、確認してみてください。
認知症の主な症状
中核症状・・・・脳の細胞が壊れることによって直接起こる症状
- 記憶障害
最近のことを忘れてしまう。同じ質問を繰り返す。覚えていたことを忘れる。 - 見当識障害
時間や場所などを把握する機能が低下する。
さらに進行すると自分の年齢や家族の生死に関する記憶がなくなる。 - 理解・判断力の障害
考えるスピードが遅くなる。2つ以上のことが重なるとうまく処理できなくなる。
些細な変化、いつもと違うできことで混乱を来たしやすくなる。 - 実行機能障害
計画を立てて按配することができなくなる。予想外の変化に柔軟に対応できない。 - 感情表現の変化
その場の状況がうまく認識できなくなるため、周りの人が予測しない、思いがけない感情の反応を示す。
行動・心理症状
本人がもともと持っている性格、環境、人間関係などさまざまな要因が絡み合って、うつ状態や妄想のような精神・心理面の症状や、日常生活への適応を困難にする徘徊や興奮・暴力、不潔行為など行動面の症状のこと。
認知症の種類
認知症には、原因などにより種類が複数あります。代表的なものをいくつかあげますが、専門の医師の診断を受けて、適切な治療を受けてください。
- アルツハイマー型認知症
- 脳血管性認知症
- レビー小体型認知症
- 前頭側頭型認知症
主な相談先
症状が軽い段階のうちに認知症であることに気づき、適切な治療が受けられれば、薬で認知症の進行を遅らせたり、場合によっては症状を改善したりすることもできます。
早期発見と早期治療につなげるために、「もしかして認知症では?」と思われる症状に気づいたら、早めに専門機関や相談窓口に相談しましょう。
専門機関:認知症の診断など
- 普段のかかりつけの医師
- 認知症疾患医療センター ・・・茨城県が指定した医療機関
相談窓口:介護保険制度の相談など
- 地域包括支援センター(おとしより相談センター)
- 市高齢福祉課
ご近所の方で「認知症の人かな?」と思ったら、お近くの地域包括支援センターや市高齢福祉課にご相談ください。また、認知症の方に声をかけていただく時のポイントを茨城県がまとめましたので、ご覧下さい。
認知症の方の見守りについて
高齢者の方や認知症の方が、住み慣れた地域で安心して生活できるような地域の体制をつくる「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。日ごろからの声かけ・見守りなどが、地域でお互いに支えあえる心のふれあいにつながります。
市では、認知症の方を地域の中でさりげなく見守る「認知症サポーター」を養成する「認知症サポーター養成講座」や、子ども向けの「キッズサポーター養成講座」の開催をしたり、地域や職場などで講座を開催したい人のために講師を紹介しています。
「認知症サポーター養成講座」の開催を考えている団体や企業などの方は、以下のリンクをご覧ください。
また、徘徊行動のある認知症の方を自宅で介護している家族の方に、位置探索機器の貸し出しや、行方不明時に早期発見及び警察で身元確認を容易にするために、おかえりマークの交付を行っています。詳細は以下のリンクをご覧ください。
認知症の方と家族の支援
市では、認知症の方とその家族、地域住民、専門職等の誰もが参加できるカフェ(認知症カフェ)や、介護家族が集まり、介護の相談、情報交換をする集い(家族のつどい)を開催しています。開催日等は、つぎの開催一覧をご覧下さい。
開催につきましては感染状況等に応じて変更が生じることが考えられます。参加の際は担当の地域包括支援センターにお問い合わせください。
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このページに関するお問い合わせ
高齢福祉課
〒312-8501 茨城県ひたちなか市東石川2丁目10番1号
代表電話:029-273-0111 内線:7231、7232、7233、7234
ファクス:029-354-6467
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