常陸那珂火力発電所(ひたちなか地区開発)
常陸那珂火力発電所は、首都圏の電力需要に対応するため、茨城港常陸那珂港区北ふ頭の工業用地141ヘクタールに建設されている火力発電所です。
資源の乏しいわが国では、火力・水力・原子力の適切なバランスにより安定的に電力を供給することが重要であることから、常陸那珂火力発電所では埋蔵量が豊富な石炭を燃料として、最大出力100万キロワットの発電設備2基により発電を行うこととしています。
1号機は平成10年12月に着工し、平成14年12月から1年間にわたる総合試運転を経て、平成15年12月に営業運転を開始し、平成14年9月には、オーストラリア・ニューキャッスル港からの石炭船がはじめて入港しました。2号機は平成12年7月に着工し、平成25年12月に営業運転を開始しました。
また、電力需要の高まりに対応するため、最大出力65万キロワットの発電設備1基を有する常陸那珂共同火力発電所が平成29年1月に着工し、令和3年1月に営業運転を開始しました。
石炭火力発電所の運転にあたっては、環境への影響を最小限に止めるため、電気集塵機、排煙脱硫装置、排煙脱硝装置を設置し、大気汚染を引き起こす煤塵、窒素酸化物、硫黄酸化物の排出を抑制するとともに、貯炭場周辺に高さ18メートルの遮風フェンスを廻らせるなどして粉塵の飛散防止に当たっています。また、石炭灰は北ふ頭・中央ふ頭の埋立用としてリサイクルされます。
周囲の景観に配慮し、青色と白色を基調とした常陸那珂火力発電所1号機、2号機の八角クロススパイラル型の煙突は、約230メートルの高さがあり、「常陸那珂レインボータワー」の愛称で親しまれています。
常陸那珂火力発電所の概要
- 事業主体
- 株式会社JERA(東京電力と中部電力の共同出資により設立)
- 施設所在地
- 那珂郡東海村大字照沼(茨城港常陸那珂港区北ふ頭工業用地)
- 敷地面積
- 141ヘクタール
- 施設規模
- 発電設備:最大出力100万キロワット×2基
煙突:八角クロススパイラル型、高さ230メートル - 燃料
- 石炭(年間使用量230万トン×2基=460万トン)
- 着工・運開時期
- 1号機:平成10年12月着工、平成15年12月運転開始
2号機:平成12年7月着工、平成25年12月運転開始予定 - 環境保全対策
- 県及び周辺市町村と公害防止協定締結
電気集塵機、排煙脱硫装置、排煙脱硝装置等を整備 - 経緯
-
昭和54年5月 東京電力及び電源開発が国土庁に設置要望
昭和56年11月 射爆場返還国有地の処理大綱決定
昭和59年5月 環境影響評価のための調査開始
昭和62年10月 要対策重要電源として指定
昭和63年11月 電源開発基本計画に新規組入れ決定
平成5年3月 第3・第4埠頭(北ふ頭)の埋立免許取得
平成9年9月 公害防止協定締結
平成10年12月 1号機着工
平成12年7月 2号機着工
平成15年12月 1号機営業運転開始
平成25年12月 2号機営業運転開始
常陸那珂共同火力発電所の概要
- 事業主体
- 株式会社常陸那珂ジェネレーション(東京電力と中部電力の共同出資により設立)
- 施設所在地
- 那珂郡東海村大字照沼(茨城港常陸那珂港区北ふ頭工業用地)
- 敷地面積
- 141ヘクタール(常陸那珂火力発電所と共同利用)
- 施設規模
-
発電設備:最大出力65万キロワット×1基
煙突:鉄塔支持型、高さ180メートル
- 燃料
- 石炭(年間使用量180万トン)
- 着工・運開時期
- 1号機:平成29年1月着工、令和3年1月運転開始
- 環境保全対策
-
県及び周辺市町村と公害防止協定締結
電気集塵機、排煙脱硫装置、排煙脱硝装置等を整備
- 経緯
-
平成29年1月 1号機着工
平成29年3月 公害防止協定締結
令和3年1月 1号機営業運転開始
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