地域医療について

ページID1005677  更新日 2022年1月5日

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みんなで守ろう地域医療

  • 「コンビニ受診って?」
  • 「救急車がタクシー代わり?」
  • 「お医者さんがいなくなる?」
  • 「赤ちゃんが産めなくなる?」
  • 「地域医療が崩壊する?」

こんな言葉を皆さんも耳にしたことがありませんか?これらはみな、地域の医療を取り巻く現状を表す言葉です。どういうことなのでしょうか。

地域医療の現状

茨城県の医師の数は、全国ワースト2で、全国平均を大きく下回っているという報道を皆さんも耳にしたことがあると思います。全国的に医師不足が叫ばれ、国は医学部定員を増やすなど国をあげて医師の増加に取り組んでいます。

では、私たちが暮らし、ともに連携しながら共存する区域である茨城県央地域の病院数や医師数を見てみましょう。

病院数(人口10万対)
区分 一般病院数
(所)
一般診療所数
(所)
全国 5.8 80.0
茨城県 5.4 59.0
ひたちなか市 3.8 56.5
水戸市 9.2 85.2
笠間市 5.3 48.6
小美玉市 7.9 39.6
茨城町 6.1 45.9
大洗町 6.0 65.8
城里町 5.1 36.0
那珂市 5.5 57.3
東海村 5.3 45.1

平成28年10月1日現在

診療科別医療施設従事医師数(人口10万対)
区分 医師数
(人)
小児科
(人)
産婦人科
(人)
内科
(人)
外科
(人)
全国 240.1 13.3 8.6 47.9 11.4
茨城県 180.2 9.8 7.2 33.1 7.9
ひたちなか市 121.2 6.4 8.3 21.8 7.7
水戸市 256.0 21.4 15.5 51.7 11.8
笠間市 275.7 3.9 13.1 34.1 9.2
小美玉市 65.3 2.0 0.0 23.7 0.0
茨城町 345.9 3.1 0.0 15.3 39.8
大洗町 89.8 0.0 0.0 41.9 6.0
城里町 41.1 0.0 0.0 20.6 0.0
那珂市 99.8 1.8 0.0 33.3 5.5
東海村 108.8 15.9 0.0 23.9 8.0

平成28年12月31日現在

まず、ひたちなか市については、病院数、医師数のすべての項目について、全国および茨城県の平均を下回っています。県央地域においては、大きな公的病院などがある水戸市や笠間市、茨城町については医師数が全国平均を上回っていますが、当地域全体としては全国よりも少ない状況にあります。また、全国的に医師の診療科偏在が問題となっていますが、当地域においても小児科の医師数は全国的にみて低位であり、医師の地域偏在、診療科偏在など、地域住民の健康を守り、地域で安心して毎日の生活を送ることができる医療環境が整っているとは言えない状況です。

ご覧のように、当地域においても医師不足は深刻な問題であり、適切な医療体制を維持しようと奮闘する医師等の負担が急激に増加する事態となっています。

定住自立圏構想での取組

定住自立圏構想とは、特に地方において、人口減少、少子高齢化が進行する中、その地域ならではの強みを活用しながら、市町村が相互に役割分担し、連携、協力することにより、地方圏においても安心して暮らせる地域を各地に形成し、地方圏の人口定住を促進する取組です。

ひたちなか市、水戸市、笠間市、那珂市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町及び東海村で形成される県央地域では、「茨城県央地域定住自立圏共生ビジョン」に基づき、目指すべき将来像「安心して住み続けられる、笑顔で行き交う圏域」を掲げ、その実現を目指し、相互の役割分担の下に、定住に必要な生活機能の確保・充実を図るとともに、地域の活性化に努め、持続可能な圏域を目指し、各種事業を実施するものです。

定住自立圏構想について詳しく知りたい方は次のリンクをご覧ください。

ビジョンにおいては、生活機能の強化を図るため、医療分野における取組を行います。住民の安心・安全な生活に必要不可欠な医療の現場では、医師不足が深刻化しており、目指すべき将来像の実現のため、初期救急医療の充実に向けた取組などを推進していく必要があります。しかし、これらの実現のためには皆さんの理解や協力が必要となります。

それでは、まず、圏域内の地域医療の現状や課題について、救急医療、小児医療、産婦人科、看護師に分けて、皆さんにお知らせしたいと思います。

このページに関するお問い合わせ

健康推進課(ヘルス・ケア・センター内)
〒312-0016 茨城県ひたちなか市松戸町1丁目14番1号
電話:029-276-5222 ファクス:029-276-0209
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