第4次総合計画キックオフイベントを開催しました

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ページID1014379  更新日 2024年10月11日

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第4次総合計画キックオフイベントを開催しました。

まちのビジョンを示す、まちづくりの最上位計画である「総合計画」。
令和8年度、新たに生まれ変わる総合計画を、市民の皆さまと一緒に作り上げるために、計画策定に向けたキックオフイベントを開催いたしました。

当日の動画は下記リンクよりご覧ください。

第1部 基調講演

基調講演として地方自治論の専門家である大杉さんから、現在のまちづくりの潮流について、東京藝術大学学長の日比野さんから、芸術や文化の力を使って社会課題の解決を目指す取組について講演をいただました。

これからの時代のまちづくりとは(東京都立大学教授 大杉 覚 さん)

まちづくりとは、それぞれの地域で醸成されてきた地域の価値を再確認し、そこから未来図を思い描き、実現に向けて地域で試みようとすることです。こうしたまちづくりの活動を総合し、計画的に取り組むためのツールが総合計画です。
総合計画は、まちづくりの最上位計画だからこそ、行政内部の計画に留めるのではなく、市民本位の参加と協働が必須です。それを進めていくために一番重要なことは「楽しい!」と感じられる取組にしていくことです。

大杉先生

文化的処方とは何か(東京藝術大学学長 日比野 克彦さん)

絵画というものは極端にいうと紙上に塗られた絵の具であり、それに感動できる受け手側の心の動きが真に凄いことではないでしょうか。つまりアートとは、人の心を動かすためのスイッチと定義できます。
現在の社会課題とは、人間の日常行動の積み重ねによって発生するものであり、解決するためには一人一人の行動の変容が必要です。しかし、これまでと異なる行動を継続していくためには、「変えたい」という個人の心の動きがないと難しい。そのためのアプローチとして、アートが社会課題の解決に重要な役割を担うことができると考えています

日比野さん

第2部 トークセッション

基調講演をいただいた講師と大谷明市長を加えた3名でのトークセッションを実施しました。

大谷 :
「楽しい」というキーワードが出ましたが、一方で地域活動を必要があって行っている人もいると思います。

大杉:
地域の団体は全国的に担い手不足が課題となる中、例えば参加者が少なくなりがちな清掃活動を実施する際に、終了後に皆で美味しいコーヒーを飲むことで一つのイベントになり、参加者が増えた事例があります。
これらのノウハウを地域で共有できる場があることが地域づくりの成功例だと考えます。地域活動を通じて人と人がつながり、「楽しい」と感じられる。そんな仕組みを考えてもらいたいです。

大谷:
地域活動をする中で、多くの人が関わるため、さまざまな心の動きがありますが、アートによる心の動きとの違いはありますか?

日比野:
違いがあるかどうかの解釈は、個人に委ねていいものだと思います。例えば、星がなぜ光っているのか、望遠鏡を覗く科学的な手法と、星と星のつながりを星座と捉える文化的手法があります。どちらも、分からないことに対して、自分なりに解釈するアプローチとしては同じです。しかし、現代では科学的な解釈が正しいという考え方が非常に強く、その結果、現代の生きづらさにつながっているのではないでしょうか。今こそ個人の感じ方が認められるアート的思考が求められています。

トークセッション

アーカイブ動画配信

当日のアーカイブ動画となります。

【第1部】基調講演

【第2部】トークセッション

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