【講座番号383】佐野歴史講座 -徳川慶喜の懐刀と呼ばれた男原市之進-
イベントカテゴリ: 趣味・教養 講座・教室
このイベントは終了しました。
講座案内
幕末の動乱に生きた一人の水戸藩士、原市之進。人との出会い、そしてその生き方を追います。
- 開催日
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2023年10月17日(火曜日) 、11月7日(火曜日) 、12月19日(火曜日)
2024年1月16日(火曜日) 、2月20日(火曜日) - 開催時間
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午前10時 から 午前11時30分 まで
- 開催場所
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佐野コミュニティセンター 大会議室
- 対象
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成人24人
- 内容
講座内容(全5回)
10月17日(火曜日) 弘道館での勉学と慶喜との出会い
11月7日(火曜日) 江戸への旅立ち 遊学事情と出会い
12月19日(火曜日)幕府異国応接掛との長崎同行(1)
1月16日(火曜日) 幕府異国応接掛との長崎同行(2)
2月20日(火曜日) 富士登山と異国への意識の更なる醸成(注釈)講座の日程及び内容は、講師の都合などにより変更になる場合があります。
- 申込み締め切り日
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2023年8月31日(木曜日)
申込みは終了しました。
- 費用
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必要
参加費は500円です。初回に徴収します。
- 講師
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沼澤 佳子
- 持ち物
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筆記用具、飲み物
講座の様子
第1回10月17日実施
原市之進は水戸藩出身で、徳川慶喜と弘道館で共に学び、水戸を出た後、江戸で再び出会い、内外諸局面の転換期にあって慶喜を支えた人物です。第1回は、原市之進の生い立ちと人物像、生きた時代背景、特に水戸藩の様子や弘道館の特色についての説明がありました。多くの資料から、慶喜と原市之進に影響を与えた水戸学や、斉昭に認められたことによる2人の出会いが、これからに繋がることを学びました。
第2回11月7日実施
第2回目は、原市之進が江戸への遊学を認められて江戸へ旅立った様子と、羽倉塾・昌平坂学問所での生活を『南遊日録』から読み解きました。講師から、江戸に行く途中、土浦藩の郁文館に立ち寄ったこと、江戸の羽倉塾で羽倉簡堂から目をかけられていたこと、昌平坂学問所書生寮に入ったことで、諸藩の優秀な書生と交友があったという説明がありました。受講者は、土浦城郭図や昌平坂学問所跡のスライドを見ながら、集中して話を聞いていました。
第3回12月19日実施
前半は、外国使節を乗せた艦隊への江戸幕府の対応について、後半は、ロシア使節のプチャーチンが長崎に来航した時、斉昭からの命を受け長崎応接使節に随行した市之進が道中で見聞した事柄について説明がありました。受講者は、中山道で市之進一行が宿泊した宿を確認しました。宿の街並みや風景をスライドで見たり、講師から市之進の日記などを読み解いた説明を聞いて、受講者は当時に思いを巡らせていました。
第4回1月16日実施
講師から、長崎応接使節が山陽道を経て長崎に着くまでに見た諸藩の様子と、長崎応接使節がロシア使節プチャーチンと交渉をした時の様子を中心に説明がありました。川路聖謨の活躍で1854年ではロシアと条約を締結せずに済みました。長崎に滞在中、市之進はロシア艦船に乗船したり、蘭館を訪れたりしました。最後に講師から「市之進は、実際に西洋の艦船や生活様式を見て、西洋技術との力の差に愕然とした。」という話がありました。
第5回2月20日実施
講師から、富士山に関するスライドや資料を基に、「富士山信仰が、当時の日本人の攘夷思想に結びついていった。」という説明がありました。また、ロシアからの帰国者大黒屋光太夫の情報が、当時の知識階級の間での攘夷思想に影響を与えたという話もありました。このような世相の中、長崎同行や富士登山体験から、異国と渡り合うための戦略を模索している市之進の様子を、受講者は熱心に聞いていました。
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