【講座番号373】前渡歴史講座 -風土記&塩の考古学-
イベントカテゴリ: 趣味・教養 講座・教室
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講座案内
奈良時代に編纂された風土記の頃の常陸(茨城)の様子や東日本で唯一の『常陸国風土記』に記されている塩づくりの歴史を発掘の事例などから見ていきます。
- 開催日
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2023年10月10日(火曜日) 、11月14日(火曜日) 、12月12日(火曜日)
2024年1月9日(火曜日) 、2月13日(火曜日) - 開催時間
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午後1時30分 から 午後3時 まで
- 開催場所
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前渡コミュニティセンター 大会議室
- 対象
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成人24人
- 内容
講座内容(全5回)
10月10日(火曜日)風土記編纂と常陸
11月14日(火曜日)風土記時代のくらし
12月12日(火曜日)food(食)がkey
1月9日(火曜日)うみの恵み(1)
2月13日(火曜日)うみの恵み(2)(注釈)講座の日程及び内容は、講師の都合などにより変更になる場合があります。
- 申込み締め切り日
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2023年8月31日(木曜日)
申込みは終了しました。
- 費用
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必要
参加費は500円です。初回に徴収します。
- 講師
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川又 清明
- 持ち物
- 筆記用具、飲み物
講座の様子
第1回 10月10日実施
常陸国風土記は、奈良時代713年に編纂の詔をうけて、721年に成立した常陸国(現在の茨城県の大部分)における、東日本では唯一現存の風土記です。常陸国は、大化の改新後国名として名付けられ、構成する9郡と名前の由来2説について、記述を基に説明がありました。常陸国風土記が編纂された時代の常陸国は、土地が平坦で広く、食べ物は豊富で常世の国、理想郷であることを学びました。
第2回 11月14日実施
「風土記時代のくらし」をテーマに、奈良時代の常陸国やその他、主な国の様子(人口、田の面積、税、道)について説明がありました。ひたちなか市にある、三反田下高井遺跡の住居後は、長い間住居がつくられたため、いくつもの住居が重なっていることや、当時の集落の様子等の説明がありました。また、馬渡にある原の寺瓦窯跡出土の瓦は、同じ瓦が台渡里官衙遺跡群(現在の水戸市)から出土していることから、那珂郡の郡衙に瓦を供給していた生産地であることを学びました。
第3回 12月12日実施
「Food」が「Key」をテーマに、奈良時代の主な食材について説明があり、常陸国は、田畑は広く山や海、川など、食べ物に恵まれた国であることを文献から読み解いていきました。また、都(飛鳥・奈良)から出土した木簡には、常陸国から納められた食物として、現在のひたちなか市で獲れた若海藻(ワカメ)が記されていたことがわかりました。
第4回 1月9日実施
縄文時代の霞ケ浦の様子や、塩づくりの説明がありました。製塩土器の型式概要図から、製塩は縄文時代後期に始まったが、晩期には製塩に使う土器が見つからないことから、塩づくりの痕跡がなくなったと講師から話がありました。また、ひたちなか市から東海村の太平洋岸にかけて砂丘が続いており、発掘調査により、砂丘の中から塩づくりの痕跡が見つかった沢田遺跡や長砂渚遺跡についての説明がありました。受講者は、講師が持参したレプリカに触れて、製塩土器の重さや形、模様等の確認をしました。
第5回 2月15日実施
「うみの恵み(2)」をテーマに、沢田遺跡や村松白根遺跡における、塩づくりの話がありました。ひたちなか市の沢田遺跡は、海水から塩をつくる揚げ浜式の大規模な塩づくりの跡が見つかり、鹹水(かんすい)という濃い塩水をためるおけや塩を炊く釜屋、道具等も見つかりました。また、千々乱風(ちぢらんぷう)伝説にも触れ、裏付け資料をもとに当時の暮らしの様子を紐解いていきました。
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