教育長あいさつ
「夢・感動・笑顔がひろがり、ひとが咲くまち。ひたちなか」~みんなで創ろう“こどもが主語の自由で楽しい学びの場”~
「夢・感動・笑顔がひろがる教育のまちひたちなか」は本市教育の目標、「ひとが咲くまち。ひたちなか」はシビックプライドを高めるための市民ワークショップを経て生まれたキャッチコピーです。
本市には、太平洋や虎塚古墳、ひたち海浜公園をはじめとする自然資源や文化資源があふれています。農業・水産業や電子機械等の工業をはじめほとんどの分野の産業資源にも、そして、それらを支え担う人的資源にも恵まれています。お子様たちにとっては、これらをシャワーのようにリアルに体験し、ドキドキ、ワクワクの感動を味わうことのできる地の利があります。体験をとおして、自分が主語の「楽しい」「面白い」「なぜ?」「好き」「やってみたい」「なりたい」「どうすれば?」が見つかると、そこから、自分が船長となっての学びの航海がスタートします。
社会の構造や情勢が急速に変化する中、お子様たちが生きる未来は、ますます予測困難で非連続かつ多様性の時代となることが見込まれます。そうした時代をしなやかに生き抜くためには、正解を求めて鵜呑みにするのでなく「?」と問いを発見し、じっくりと思考し、仲間と協働しながら解決へ向けて取り組んでいく力が求められます。
幼稚園を含めて学校は、お子様たちが心身の健康に努めながら、学び育つ場。自然や人間や社会に対して「?」を膨らませることのできる自由で楽しい場であることが重要です。ノビノビと想像の翼を広げて未来の夢をデザインし、その実現に向けた課題に自由に挑戦し「熱中」していれば、その顔つきはきっと笑顔であるに違いありません。失敗することもあるでしょう。「解決するにはどうすれば?」とモヤモヤが湧いてきて、調べたり対話したり再び試したりしながら、学びの大切さを実感できるはずです。教職員もお子様たちと「?」を共有してともに学ぶ探究仲間です。
夢への航海の途中、港で、成果を発信する出番もあるでしょう。上手く表現できず結果に現れなかったとしても、チャレンジ自体に値打ちがあり、歩んできた頑張りはきっと成長を納得させてくれ、ウキウキ感につながります。
これらのサイクルを繰り返すことで、ありのままの自分を認める「自己肯定感」、自分も役に立っている!という「自己有用感」、自分ならできる!という「自己効力感」が育まれていきます。優越感ではない本物の自信です。そうして、器、経験、仲間を広げながら、趣味や職業、研究、社会貢献を含む「キャリア」が形成され、「ひとが咲く」ウェルビーイングの笑顔が花開くのです。
学校も教育委員会も、お子様たちや市民の皆様に、子育てや自分づくりの仲間・応援団として伴走しながら、皆様のキャリア形成を支援してまいります。
自分たちの社会のことをできる限り自分たちで何とかしていくことにより、所属する社会に一市民としての責任と誇りをもつ…それが「シビックプライド」。これに裏打ちされた愛郷心は揺るぎないものとなります。
ひたちなか市が誕生30周年となる記念すべき令和6年。これまで先人の方々が築いてこられた資源を大切にして、時代の変化に合わせて必要なアップデートを重ねながら、未来を生きる世代にしっかりと引き継いでいくために、お子様たちには、自分たちやひたちなか市を、客観的に、そして、未来からも見つめて、「自ら考え行動し、よりよい社会の創造に貢献できる市民」に育ってもらいたいと考えます。
各地域の市民の皆様におかれましては、未来を拓き担うお子様たちの頑張りと、それを支える家庭、学校に格段のご理解とご協力をお願いできれば幸甚に存じます。
令和6年4月
ひたちなか市教育委員会教育長 秋本 光德
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