佐々木さんご夫婦へのインタビュー
大好きやわくわくを自分の人生の真ん中に
日立市でマイクロシェアオフィス「晴耕雨読」などを手掛ける佐々木雅史さん、しづかさんご夫婦。令和4年2月末にひたちなか市の玄関口「勝田駅」にオープンしたシェアスペース「cohako(コバコ)」にかける想いや取組についてお話を伺いました。
すべての人に自己実現を
施設の概要やオープンに対する想いを教えてください。
雅史)cohakoはシェア施設になっていて、シェアキッチンとシェアサロン、ホームから出入りができるコワーキングオフィス、そして私たち運営元のCANVAS合同会社の事務所が併設されています。私たちの会社は「すべての人に自己実現を」という企業理念を持っていくつかのシェア施設を運営していますが、ここでは、その選択肢の一つとして「いつか自分のお店やサロンをやってみたい!」と考えている人に、その機会と場所を提供したいと思っています。今回JRさんのご協力もあり、この勝田駅の場所をお借りすることができたので、「こんな風に好きなことをやっていいんだな」とか、「こういう生き方があるんだな」ということを、まず目にしていただきながら、少しずつ想いが伝わっていったらいいなと思っています。
運営で意識していることはありますか?
雅史)「すべての人に」としているところを大切にしています。
しづか)例えば「起業支援」とかをテーマにすると、やるか・やらないかの二択に偏ってしまいがちですが、本当はそこに無限の選択肢があって、生き方がある。私たちは、そこを大切にしたいと思っています。
雅史)正解は一つじゃないから、誰かだけの居心地のいい場所じゃなく、多様な生き方が共存できる場所でありたいと思っています。だから、シェアの力で、いろんな出店者さんが場を創っていくことで、それぞれの幸せや心地よさを大切にできる場所に育ってくれたら嬉しいです。
「楽しいは伝わる」
オープンして約1カ月が経過してどうですか?
雅史)オープンした翌日から、コロナや保育園の休園などで身動きが取れない1カ月を過ごしたのですが、振り返ってみると、それがかえって良かったと思っています。
しづか)自粛生活が明けてここに来てみたら、出店者さんやお客さんが他の方にこの場所の説明をしてくれていて。私たちがいないことで、ここがみんなで育てていける場所になったことが、本当に神様からのプレゼントみたいだなと思っています。やっぱり、ここは私と加藤君(雅史)さんの旧姓)の場所じゃないんですよね。出店者さんに、それぞれの想いだったり夢を表現してもらう場所なので、むしろ二人の色が出ない1カ月を過ごせて良かったなと思っています。
最近の二人の合言葉として「楽しいは伝わる」って言っているんです。無理やり「起業しようよ!」みたいな押し付けではなく、「自分の好きなコーヒー屋さんをやっているあの人なんか楽しそうだね」とか、出店者さんの「楽しい」が伝わって、自然に自分の大好きやわくわくを真ん中に置いてみたいなって心が動くような。説得ではなく楽しいが伝わって、この場所に来てくれるのが理想です。そうした波がこの1カ月でできてきたことを実感しています。
大好きやわくわくを自分の人生の真ん中に
これからの取り組みや目標を教えてください。
しづか)いろいろな出店者さんが集まるこの駅前の発信拠点を通して、生き方の選択肢の「幅」を伝えていけたらいいなと思っています。「自分らしく生きる」って、「自分にとっての幸せや心地よさを大切にする」ってことだと思うんです。「何かを犠牲にしなくても、ありのままの自分を大切にして生きていいんだ」ということが伝わってくれたら嬉しいです。まずは私たち自身が『大好きやわくわくを自分の人生の真ん中に』という自分たちの指針を体現して、その在り方とか生き方が、なにかのかたちで伝わっていったらすごく嬉しいなって思います。
2022年4月13日 取材
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